【2024年版】工事区分別の入居B工事相場・平均坪単価
- 2024.10.11
今回のテーマは、工事区分別のの入居B工事相場・平均坪単価です!
原状回復工事と異なり、入居B工事金額は工事区分によって大きく異なります。
今回は各工事区分の特徴と金額感、事例についてご説明します。
主な工事区分
オールB工事
建築工事、設備工事等の全ての工事をB工事で行う
床・間仕切工事以外B工事
床や間仕切工事はC工事、それ以外の建築工事や設備工事はB工事で行う
電気・空調・防災設備工事はB工事
電気・空調・衛生・防災設備工事はB工事、それ以外はC工事で行う(照明の部材支給や取付工事はC工事の場合も含む)
※設備変更に伴う建築工事が発生する場合がある
空調・防災設備工事はB工事
自動火災報知設備やスプリンクラー設備等の防災設備工事のみB工事で行う
オールB工事
特徴
- 大手デベロッパーS社やM社が所有・管理している物件
- B工事会社は大手ゼネコン、準大手ゼネコン、大手デベロッパー子会社が多い
- SグレードやAグレード、A-グレードのビルに多い
坪単価
相場(2024年):40~90万円
平均(2024年):約51万円
事例
概要
エリア | 東京都港区 |
ビルグレード | Sグレード |
面積 | 1,439坪 |
B工事会社 | 大手デベロッパー |
見積金額 | ¥718,670,000 |
坪単価 | ¥499,423 |
項目別見積金額
建築工事 | ¥280,940,620 |
電気設備工事 | ¥102,911,088 |
空調設備工事 | ¥41,981,350 |
衛生設備工事 | ¥26,206,000 |
什器備品工事 | ¥157,503,400 |
基本設計業務 | ¥7,800,000 |
床・間仕切工事以外B工事
特徴
- B工事会社は大手ゼネコン、大手デベロッパー、大手PM、準大手ゼネコン、準大手デベロッパーが多い
- AグレードやA-グレード、Bグレードのビルに多い
坪単価
相場(2024年):20~40万円
平均(2024年):約26万円
事例
概要
エリア | 東京都品川区 |
ビルグレード | Aグレード |
面積 | 347坪 |
B工事会社 | 大手ゼネコン |
見積金額 | ¥79,950,000 |
坪単価 | ¥230,224 |
項目別見積金額
解体撤去工事 | ¥5,373,000 |
建築工事(天井、壁) | ¥2,820,000 |
電気設備工事 | ¥36,308,000 |
空調設備工事 | ¥2,194,000 |
衛生消火設備工事 | ¥8,970,000 |
電気・空調・防災設備工事はB工事
特徴
- B工事会社は大手ゼネコン子会社、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンが多い
- A-グレード、Bグレード、Cグレードのビルに多い
坪単価
相場(2022~2024年):7~20万円
平均(2022~2024年):約8万円
事例
概要
エリア | 東京都港区 |
ビルグレード | Bグレード |
面積 | 83坪 |
B工事会社 | 準大手ゼネコン |
見積金額 | ¥7,100,000 |
坪単価 | ¥85,801 |
項目別見積金額
電気設備工事 | ¥2,004,000 |
空調設備工事 | ¥603,000 |
衛生設備工事 | ¥1,999,000 |
設備変更に伴う建築工事 | ¥789,000 |
空調・防災設備工事はB工事
特徴
- B工事会社は準大手ゼネコン、中堅ゼネコンが多い
- Bグレード、Cグレードのビルに多い
坪単価
相場(2022~2024年):4~7万円
平均(2022~2024年):約5万円
事例
概要
エリア | 東京都品川区 |
ビルグレード | Cグレード |
面積 | 58坪 |
B工事会社 | 中堅ゼネコン |
見積金額 | ¥2,700,000 |
坪単価 | ¥46,472 |
項目別見積金額
自動火災報知機設備工事 | ¥376,160 |
非常放送設備工事 | ¥338,990 |
スプリンクラー設備工事 | ¥1,439,290 |
付帯工事 | ¥324,000 |
補足 ビルグレードの定義について
ビルグレードは以下の定義を用いています。※東京都基準
- Sグレード:主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)に所在する基準階面積面積500坪以上、貸付総面積6,500坪以上、延床10,000坪以上、築11年未満で、Aグレード以上の設備、ランドマーク性等を備えたビル
- Aグレード:主要5区に所在する基準階面積面積500坪以上、貸付総面積6,500坪以上、延床10,000坪以上、築11年未満のビル
- A-グレード:主要5区に所在する基準階面積250坪以上、貸付総面積4,500坪以上、延床面積7,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠したビル
- Bグレード:主要5区に所在する基準階面積200坪以上、延床面積2,000以上7,000坪未満、かつ新耐震基準に準拠したオフィスビル
- Cグレード:Bグレード条件に満たないビル
(参考:CBREデータ調査概要https://docs.cbredata.com/#%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E5%AF%BE)
まとめ
工事区分はビルやビルオーナーによって、上記の4パターンに分けられ、工事区分ごとに工事金額は大きく異なります。また、同じ工事区分でも、B工事会社や内装デザインによって、平均坪単価の倍以上の金額になることも少なくありません。更には、近年の物価高の影響で、相場も益々上がっていくことが予想されます。
そのため、相場や平均坪単価だけでは、見積金額の妥当性を判断することは困難であり、適正な見積金額を知るためには見積査定が必須です。
弊社は見積査定を無料で承っておりますので、見積金額の妥当性や適正金額を知りたい方は是非お問い合わせください!
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